同志社大学社会調査研究センターは、現地調査(フィールドワーク)と「データを中心にものを語る」というデータサイエンスの理念を基に、各種の調査環境に適した社会調査方法を模索するとともに、日本国内調査や国際比較調査に基づいた文化、社会、環境問題などに関する多様な調査情報を発信している。一連の現地調査は、21世紀初頭から立ち上げ、日本を含む東アジア地域の人びとを対象に国民性、価値観、環境問題などのテーマを取り上げ、継続している。これまで蓄積された調査データがより一層活用されることを願い、「国際比較調査」サイトを立ち上げた。主として「東アジアの文化・生活・環境に関する意識調査」(2010~2011)、「東アジア四都市の環境意識調査」(2005~2006)、そして「中国人の国民性調査」(2001~2003)、「日本人の生活と環境に関する意識調査」(2023~2025)の結果を公表している。
一連の調査研究は、長年にわたって各国の調査環境に適した統計的社会調査方法の開発に原点がある。社会調査研究センターは、国際比較研究の視点からデータの設計・収集・分析を川の流れのように一貫して考えるデータサイエンスの方法論を実践しながら事象間の「関連性」や「因果関係」に関する有益な情報を掘り出すことに努めていく所存である。
なお、本サイトに公表したデータの一部は、文部科学省科学研究費補助金・基盤研究(A)(一般)No.21241015(2009年度~2011年度)、基盤研究(B)(海外)No.16402002(2005年 ~2007年度)と挑戦的研究(萌芽)No. 23K17576(2023年度~2025年度)の研究成果のうち、単純集計及び関連した調査データを紹介するものである。